倉本塗装店は横浜市戸塚区を拠点に活躍する職人直営の一戸建塗装専門の外壁塗装店です。
昭和37年の創業以来、戸塚区近隣にて親子3代に渡り高品質・適正価格な塗装工事を皆様にご提供してまいりました。
『一生懸命』
塗装職人として歩み始めて以来、常にこの言葉を胸に実直に塗装と向き合ってまいりました。
お客様の大切なお住まいを美しく維持し長持ちさせるため、一生懸命努めるとお約束いたします。
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外壁塗装について
外壁とひとくちに申しましてもいろんな種類の材質のものがございます。モルタル・サイディング・トタン・タイル等々、その中のモルタルだけとりましても又さらに各種ございます。ここでは基本的な施行パターンやそれぞれの特色、仕上がり具合を施工例として私なりに御紹介、御説明してみたいと思います。
多孔質ローラーによるスチップル仕上げの外壁
吹きつけによるボンタイル玉吹きっぱなし仕上げの外壁
吹き付けボンタイルヘッドカット仕上げ
外壁塗装の塗料について
モルタルなどに塗装する外壁材は、今から20年くらい前から数年前まで弾性塗料(ゴムテックスなどが代表的でしょうか)が全盛期だったのが私の記憶にあります、
当時は、シーラーなどの下塗り材で密着をよくし、上塗りの弾性塗料で厚みをつけるような理屈だったようですが、最近はホールド工法(ホルダーGⅡ)のようなアンダーフィーラー材で下塗りから厚みをつける工法に流行が移ってきています。
確かにこの工法のほうが細かいひび割れなど材料でつぶせてなくなり、仕上もセラミックやウレタン系の上塗りを塗装すれば大変綺麗な仕上がりで理にかなってると思います。
多種多様になる塗料
今現在、末端の業者である私レベルのペンキ屋(塗装屋)でも扱う塗料の材質による種類は、多種多彩におよんでいます。
一昔前、ほんの10年程度前までは外壁がモルタルの場合の塗り替えは弾性塗料、木部鉄部は合成樹脂調合塗料、と選択の余地などあまりなく、むしろ無機質建材系(例えば、モルタル、コンクリート、カラーベストやコロニアル)は専門の塗料、木部は木部専用の塗料を塗装しないといいかげんな”仕事”をするように思われましたし、私自信もそう思っていました。
塗料シンナーで希釈する2液型ウレタン塗料の登場によってその既存の概念はまったく変わってしまったと思います。
今はなきうちの先代のころは合成樹脂塗料のSDマリン、錆び止めはズボイドを最高の仕様だと信じてうたがわなかったのですが、時代は大きく変わり、私自身も努力、勉強していかないと時代においていかれそうで危機感を抱き始めてます。
幸い、私ごときでもPCをあつかえるようになり、インターネットのおかげでちょっと前までのまるっきり塗料屋さんにおんぶに抱っこ状態からは少しは成長できたとも思います。
しかしながら最終的には塗料屋さんのアドバイスが最も頼りになります。
塗料のランクについて「ウレタン<シリコン」なのか?
今年に入ってからの御見積もり依頼でのお客様とのやりとりで感じた事なのですが、各メーカーさんの塗料の耐候性などのグラフやランク付けをご覧になられて、ウレタン系よりもシリコン系の塗料のほうがランクが上ではないかとの御指摘がありました。
私の手元にあるSK化研さんや関ペさんの見本で確認してもシリコンのほうが上ということになっているようです。
しかし、同じシリコンといいましても超耐候性アクリルシリコン樹脂塗料2液型シリコン、2液型でシンナーも専用のものを使用するもの、塗料用シンナーで希釈できるシリコン、そして水性塗料のシリコンとピンからキリのようにございます。
関ペさんのようにひとつのメーカーでも各種多様にありますし、他の有名メーカーさんのシリコン系塗料をあわせるとかなりの数のシリコン系塗料がでまわっているのが実情です。
実際、材料費だけの比較でも最低ランクのシリコンと最高ランクのシリコンでは6~7倍の価格差があるのが実情なのです(▲1)。
さらに水性シリコンと専用シンナーを使用する2液型シリコン樹脂塗料とでは扱う手間などもまるっきり違うわけですからこのピンとキリの”シリコン”には雲泥の差があるのもお察しいただけると思います。
今後は、お客様がこのように”シリコン”という材質名に惑わされないようにメーカー側の配慮を私的には期待いたしますが...
(▲1)水性系シリコンの石油缶価格の2本分(約30kg)よりも超耐候性アクリルシリコン樹脂塗料2液型シリコンの4Lセットの方がお高いです。私も驚きました。(^^;もっとも4Lセットは割高なようですが....
外壁塗装の塗料のランク付け
下記に私自身の知識を元に塗料屋さんに相談し確認をとった塗料のランク付けをしてみました。
小売価格で比較のランクに当方の私感も交えてございます。耐候性や耐久性は、ある程度の年数が経過しないとなんとも申せない部分がございます。メーカーの宣伝文句を鵜呑みにせざるをえないことも確かにありますが、これはダメだと感じてきた塗料も過去あるにはありました。
多くはいつの間にやら消滅していったとも思います。塗装業者である私はメーカーさんのつけた価格、ランクを信用せざるをえない立場でもありますので....。
HPで閲覧していただくにあたり、皆様の参考になりますよう、現場での経験や実績も踏まえられるよう努めたいと思います。
以下の塗料の番外に光触媒塗料がございます。
最近話題になっていますが、年数的な実績、等々まだまだ未知数故、今後勉強、探求していきたいと考えていますし注目しております。
最近では多くの光触媒塗料が販売されています。それぞれ詳しくは下記をご覧ください。
・大日本塗料の光触媒塗料(COZY PACK Air)
・エスケー化研の光触媒塗料一覧
・日本ペイントの光触媒塗料
水性系●●●類は旧水性弾性塗料といっしょで、ウレタン系などと違い鉄部や木部の塗装にはむかないと思います。あくまでモルタルや無機質建材に適しているのではと考えています。私なりの解釈かもしれませんが...御参考までに。。
今後も塗料の探求、勉強には精進していく所存です。
フッ素系樹脂塗料今現在最高ランクの塗料だと思います、価格もかなりの高額のため一般住宅ではほとんど使用しないとも思います。 セラミック変性のもの、水性反応硬化形のフッ素樹脂塗料もラインナップにございます。 |
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超耐候性アクリルシリコン樹脂塗料2液型専用シンナーを使用、当然可使時間もあり、扱いは大変です。関ペでは弾性シリコンなどもシリーズラインナップにあるようです。今後注目したい塗料です。 |
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アクリルシリコン系 |
ウレタン系 |
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弱溶剤型2液アクリルシリコン樹脂塗料専用シンナーでなく塗料用シンナーで扱えるので作業性は上記よりいいと思います。2液故、これも可使時間は当然生じます。 |
2液型ポリウレタン樹脂塗料
以上は専用シンナー使用タイプ |
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弱溶剤型アクリルシリコン塗料上記の1液型でさらに作業性はいいです。つや持ち、耐候性も申し分ないです、 |
オキシ硬化基ターペン可溶ウレタン樹脂塗料1液タイプのウレタンです。 |
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水性シリコン 水性アクリル 水性セラミック 水性弾性 |
合成樹脂調合塗料 フタル酸系塗料 アクリル |
よく使用する外壁塗料
当方が外壁塗料に常用しております塗料をご紹介いたします。
エコレタン
(関西ペイント)
オキシ硬化基ターペン可溶ウレタン樹脂塗料(耐候形1種)
こちらは1液型ですが性能は申し分
ないようです、さらに身体に有害な成分を含んでないとのことです。
▷エコレタン公式ページ
セラミクリーン
(SK化研)
セラミックシリコン高耐久・低汚染型単層弾性塗材
またJIS A69609 防水形外装塗材
防水・水性・高耐久・防カビ防藻・透湿・低汚染
ひび割れクラック等の多い建物のお客様にお奨めしています。
▷セラミクリーン公式ページ
セラMレタン
(関西ペイント)
低汚染形セラミック変性ターペン可溶ウレタン樹脂塗料
2液型で扱いは大変ですが耐候性はもちろんセラミック変性なの
で汚れにくいようです。現在一押しです。
▷セラMレタン公式ページ
外壁塗装の各工程について(ボンタイル吹き付け外壁の施工例)
下地処理(水洗い=機械による高圧洗浄)
施行前の下地処理としては機械による高圧洗浄が一般的です。
今から20年ちょっと前、今はなきT塗装協会(塗装協会といいましても実際はただの塗装業者でかなりひどいやり方だったようですが....)が最初に流行させたようです。それ以前の機械による水洗いは、プラスターや旧セメント系リシンの傷んだ塗膜を剥離除去する工法のひとつにすぎなかったんじゃないでしょうか。
うちの先代は建物をあえて濡らすということにかなりの抵抗を感じていたと記憶しています。
モルタルが防水性がある状態ならいいですが水を吸い込む状態だとかえって湿気を閉じ込めてしまうことになりはしないかという懸念があったからだと思います。
しかしながらカビや埃を洗い流すことは下地処理としては理にかなってるとも思います。
いろいろと経験や熟慮の結果、私流では亀裂や吸い込む部分に加減をしつつ洗浄の後ある程度の乾燥時間を置くことで機械による高圧水洗いのリスクを極力なくして作業をすすめています。
養生(マスキング)
下地処理の次は窓や屋根瓦、塗装しない部分あるいは汚したくない部分を養生(マスキング)していきます。
私が若かりし頃、先代が私の修行先に一番最初に選んだのが吹きつけ塗装専門の業者”ガン吹き屋、ガン屋”さんと呼ばれる業種の親方の許でした。
吹きつけ専門ですからやはり養生(マスキング)が勝負になります。
来る日も来る日も親方にどなられながら養生をしてきた経験から、私はこの養生という作業が嫌いではありません。
確かにこの”養生”という作業は形として残るわけではありませんし、細かい作業が多くなる故、根気も必要な作業でもあります。そのため大半の塗装屋は軽視しているかもしれません。
私なりの考え方ですが、丁寧な仕事を心がけている職人を見分けるにはこの養生のやり方、作業の具合を見ればわかりやすいのではないでしょうか。
私流は、マスキングしてありましてもビニールの中で雨戸の開け閉め可能なように養生してあります。
一部戸袋のなくレールだけのタイプは開け閉めが不可能な養生になる場合もあります、いずれそのタイプも御紹介したいと思います。
下塗り(アレスホールド工法)の場合
いよいよ下塗りの段階までまいりました。
ホルダーGⅡを使用するアレスホールド工法にて作業を進めていきます。この下塗りの長所は細かなひび割れやピンホール(巣穴)などがきれいにふさがってかくれてしまうところだと思います。
さすがに段差のついてしまったひび割れは完全にきれいにはかくれませんが、それでも隙間は完全にふさぐことはできます。
ホルダーGを塗り終えた画像です、
軒裏はすでにエコレタンを1度塗装してありますので光沢が確認できますが、ホルダーGは乾くと光沢がまったくでません。
私感ながら上塗りの載りがよさそうな感じが手触りも含めいたします。
仕上げ塗り(中塗り・上塗り)材料セラMレタンの場合
仕上げ塗りです。
一連の作業においてもまた建物にとっても外壁の仕上げ塗りはメインイベント的な工程だと思います。
職人の腕の見せ所でもあります。
こう考えるのは私だけかもしれませんが、私の手によってだんだん建物がきれいになっていくのを目の当たりにするにつれ気分爽快といいますか、ある意味喜びを感じながら作業できる工程です。
以上、ボンタイル吹き付け外壁(モルタル)の塗り替え施工例でした。
主要取り扱い塗料メーカー
経験豊富なプロの目線で外壁の状態を見極め、お客様に最適な塗料をご提案いたします。