鉄部塗装の必要性。サビ止め塗料の効果について

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鉄部の塗装はなぜ必要？

外壁塗装において鉄部塗装はなぜ必要なのでしょうか。
鉄部塗装をすることで、建物をサビから守ります。
鉄製表面の塗膜が劣化するとサビが発生しやすくなります。鉄でできている箇所は、サビの発生が拡大すると穴が開いたりして強度を失います。鉄製の手摺や階段が強度を失って壊れるようなことになれば、大きな事故が起こるかもしれません。大きな事故につながるサビの発生を防ぐために塗装が必要です。

サビが発生する原因は？

そもそもサビはどうして発生するのでしょうか。
サビは、鉄が雨水や空気中の湿気に触れて酸化したことによって酸化鉄になったものです。しっかりと塗装に覆われているときは、酸化は進行しません。塗装が劣化して、雨水などが侵入すると酸化が進み、サビが発生します。
また、サビは放置すると周囲に広がります。鉄部で発生したサビは、周りに付着して新たにサビを発生させます。いわゆる「もらいサビ」です。塗装が劣化すると、建物全体にサビが広がる可能性があります。状態を確認して鉄部塗装を検討するようにしましょう。

鉄部の塗装方法

鉄部の塗装方法について紹介します。
鉄部塗装では、塗装前の下地処理が大切です。サビの発生状況に応じて、適切な下地処理が、新たなサビの発生を防ぐといえます。特にサビが大量に発生しているときには、塗装前いケレン作業を行ってサビを削り落とす必要があります。鉄部塗装を依頼するときには、サビの発生具合に応じた下地処理作業を行うのか確認しましょう。
サビの発生状況に応じた塗装方法を紹介します。

サビがないとき

鉄部にサビが発生していないときは、やすりを使用して塗装表面にわざと細かい傷をつけます。傷をつけることで塗料の接着面積を増やして塗料がのりやすいように下地処理をしてから塗装します。

軽度のとき

サビの発生が鉄部表面の30%未満の場合は、やすりやスクレーパー、金属製のブラシなどを使って手作業でサビを落としてから下地処理をして塗装を行います。

重度のとき

鉄部の表面30%以上の範囲でサビが発生しているときは、電動工具のディスクサンダーなどを使って、サビと古い塗膜を一緒に取り除きます。サビの原因になった古い塗膜を除去しなければ、新しい塗膜をつくっても再びサビが発生するので、必ず古い塗膜を取り除く下地処理をしてから塗装を行います。

鉄部塗装では対処できない状態

サビの発生があまりにもひどく、劣化が進行して大きく穴が開いていたり、鉄部の耐久性が大きく低下しているような状態になっていると塗装では対処できません。大きな事故が発生する前に、劣化箇所の修理を早急に行う必要があります。専門業者に相談するようにしてください。
サビ止め塗料について
サビを落とす下地処理と同様に大切になるが、サビ止め塗料です。
鉄部では、ケレン作業によってサビを落としても再び発生する可能性があります。サビの再発を防ぐためにサビ止め塗料を塗ります。サビが出ていない箇所であっても、将来的な発生を防ぐためにサビ止め塗料を塗ります。
住宅の鉄部塗装では、エポキシ樹脂タイプのサビ止め塗料がよく使われます。高い防サビ効果が期待できることと鉄部への密着性が高いからです。
ただし、紫外線や風雨、温度変化の影響を受けやすい特徴があります。仕上げで使う塗料を含めて、目的に合った塗料を選ぶ必要があります。
主なサビ止め塗料の特徴は以下のとおりです。

エポキシ樹脂タイプ

エポキシ樹脂にサビ止め顔料をいれた塗料です。付着性、防食性、耐久性に優れているので、防サビ性に優れています。エポキシ樹脂が浸透することで、塗装の素地を補強する効果を持つため、塗り替え工事、新築工事において最も使われているサビ止め塗料です。

油性タイプ

塗装後にできる膜が厚いため防サビ性に優れたサビ止め塗料です。ただし、安価というメリットはあるが、乾燥に時間がかかるため作業性の問題から最近ではあまり使われません。

合成樹脂タイプ

乾燥するまでの時間が早く、作業性のよいサビ止め塗料です。防サビ性は油性タイプに劣ります。

鉄部塗装をしよう！

外壁塗装をするときには鉄部の塗装も合わせて行うようにしましょう。
鉄部は、劣化すると雨漏りや事故につながりやすいところに使われています。鉄部にサビが発生しているのをみつけたときには、見た目が悪くなるだけでなく、事故が起こるかもしれないと考えて鉄部塗装を検討するようにしてください。

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