横浜の塩害とは?塩害は外壁塗装に影響する?
2022/11/21
海が近い横浜市では、塩害による被害でお悩みの方も多いのではないでしょうか。塩害は住宅などの建造物に様々な被害をもたらし、外壁の劣化を早める要因にもなっています。ここでは、横浜市で塩害が発生しやすい場所や、塩害が外壁に与える影響についてご紹介します。外壁塗装による塩害対策についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
横浜市で塩害がおこりやすい場所は?
横浜市において、塩害は「海から5km以内」の範囲で起きると言われていますが、それ以上離れた地域であっても被害は起きる可能性があります。風向きや地形、周辺建物などによる立地条件によって塩害の程度には差がでるため、一概に海からの距離だけでは判断できません。例えば、高い場所にある家は、海から5km以上離れていても、目の前に潮風を遮るものがなければ塩害を受けやすいでしょう。
横浜市で起きている塩害の影響
海水の塩分が蒸発し、潮風となって住宅に塩分が付着することで塩害が発生します。
塩害での被害は、車や自転車の錆、農作物への影響などさまざまです。住宅に対しても被害を与えており、以下の箇所で腐食や錆が発生することが多いでしょう。
外壁
屋根
玄関
雨戸やシャッター
アルミサッシ
塀や柵
外にさらされているため、塩害の被害を受けやすくなっています。建材や建具などの耐用年数よりも劣化するスピードが速まるため、あらかじめ対策を考えておくとよいでしょう。
塩害は外壁塗装に影響する
塩害によって、塗料の劣化が早まります。塗装の種類にもよりますが、劣化によって、外壁塗装によるメンテナンスの必要性が数年早まるでしょう。塩害に強い塗料で外壁塗装がされていても、外壁の一部の部品が塩害による影響を受ければ、その一部分から被害が広がるため注意が必要です。そのため、塩害による被害が気になる時には、できるだけ耐久性の高い塗料を使用するとよいでしょう。
塩害における外壁材の特徴
外壁材は種類ごとの特性によって、塩害に強いものや弱いものに分けられます。まずは、ご自宅の外壁材の種類と特性を把握することが大切です。塩害に弱い外壁材であれば、外壁塗装で強化することで対策ができます。外壁の色褪せやチョーキング(白亜化現象)がみられた場合、劣化が進んでいるため外壁塗装を検討しましょう。
塩害に弱い外壁材
塩害に弱いとされる外壁材は以下の通りです。
- 窯業系サイディング
- モルタル外壁
- 金属系サイディング
なぜ塩害に弱いのか、それぞれの特性を解説します。
①窯業系サイディング
現在建てられている住宅では、窯業系サイディングが外壁材の主流であり、約8割に使用されています。デザイン性に優れ、耐久性もありコストパフォーマンスに優れた外壁材です。しかし、塩害には強いとは言えません。主原料がセメントであり、セメントは塩分に弱い特性があります。
②モルタル外壁
築年数の経っている住宅であれば、モルタル外壁であることが多いでしょう。耐火性があり、継ぎ目がない仕上がりで見た目もよいため、窯業系サイディングが普及する前は高いシェアを誇りました。セメント・砂・水を混ぜて作られた外壁材で、塩分には弱い特性があります。
③金属サイディング
ガルバリウム鋼板、アルミ、ステンレスなどの種類があります。その軽量性から「重ね張り」を行って外壁のリフォームを行われることもあるでしょう。また、古い建物では、トタンが用いられていることがあります。これらの金属サイディングは、塩分によって腐食を起こしやすく、錆の発生原因となるため塩害地域での使用はおすすめできません。ただし、「ガルバリウム鋼板」は耐食性に優れたコーティングが施されているため、他の金属製サイディングと比べて腐食が進みづらい特徴があります。
塩害に強い外壁材
塩害に強いとされる外壁材は以下の通りです。
- 樹脂系サイディング
- タイル外壁
- 木質系サイディング
それぞれの特性を解説いたします。
①樹脂系サイディング
塩化ビニール樹脂でつくられており、腐食・ひび割れに強く、燃えにくい特性があります。日本ではあまり普及していませんが、凍害にも強いため、主に一部の寒冷地で使用されているサイディングです。取り扱いが少なく、施工業者は限られるでしょう。導入コストは高いですが、耐久性も高くメンテナンスの手間が少ない特徴もあります。
②タイル外壁
耐久性が高く、塩害にも強い外壁材です。タイル自体は塩害に強い特徴がありますが、タイル目地にコーキングされた部分で塩害が発生する可能性があるので注意が必要です。コーキング部分の定期的なメンテナンスが必要となります。
③木質系サイディング
木材は、比較的塩害に強いとされています。塩害自体には強いのですが、水分による腐食や劣化には気をつけなければなりません。こまめな外壁塗装などのメンテナンスが必要となります。
塩害対策には外壁塗装が有効
外壁の特性をご紹介しましたが、普及率の高いサイディングやモルタル外壁は塩害に弱い特性を持つものが多く、メンテナンスが不可欠です。塩害対策として1番手軽にできるのは、真水で外壁を定期的に洗い流すこと。この方法で塩害を軽減できますが、外壁塗装による塩害対策も検討すれば、より外壁を長持ちさせることができるでしょう。塩害対策におすすめの外壁塗装をご紹介いたします。
- フッ素系塗料
- 光触媒塗料
- 無機塗料
①フッ素系塗料
酸化に強く、汚れが付着しにくい性質があります。外壁塗装により、細かな被膜をつくることで建物を塩害から守ります。サイディング、モルタル外壁、ALC外壁やコンクリート、トタン等に使用可能です。高価ですが耐用年数は比較的長く、12年から15年ほど、長いものだと20年と言われます。光沢感のある仕上がりとなるため、住宅によっては外観デザインに「似合わない」と感じる場合もあるでしょう。
②光触媒塗料
雨水によって汚れを流すことが可能なため、塩害対策に有効だとされる塗料です。しかし、光触媒塗料の特徴である、太陽光を利用して汚れを分解する機能は「有機質な汚れ」に効果があります。砂や塩分、錆などの「無機質な汚れ」は落とせないため、海浜沿いならではの汚れには効果が見込めません。また、日当たりの悪い部分では効果が限られるため注意しましょう。価格や耐用年数はフッ素系塗料と大きく変わりませんが、フッ素系塗料のように大手メーカーからは発売されていません。
③無機塗料
経年劣化を引き起こしにくい鉱物などの「無機物」を使用してつくられた外壁材です。フッ素よりも優れた耐候性があり、雨や紫外線の影響を受けづらい特徴があります。親水性が高いため、雨水で自然と塩分を流せる効果が期待できるでしょう。価格が高いとされるフッ素系塗料や光触媒塗料よりも、さらに高価な塗料です。再塗装できない場合があるので、注意しましょう。耐用年数は20~25年とされています。
また、無機塗料もフッ素系塗料、光触媒塗料とともに、ひび割れしやすい特徴があります。モルタル外壁へ塗装する際には注意が必要なため、弾性の高い塗料を選びましょう。
まとめ
塩害対策には、定期的な外壁塗装が有効です。塩害による外壁材のトラブルが気になる方は、地域に根差した専門業者へ依頼してみてはいかがでしょうか。外壁塗装と合わせて、劣化しているサッシや雨戸などの付属部分にも塗装が行えると、さらに塩害対策の効果が期待できるでしょう。横浜市の住宅で外壁塗装をご検討の際には、専門業者へのご相談をおすすめいたします。
現場住所 | |
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施工内容 | |
施工箇所詳細 | |
施工期間 | |
外壁使用塗料・塗料色(下塗り) | |
外壁使用塗料・塗料色(上塗り) | |
屋根使用塗料・塗料色(下塗り) | |
屋根使用塗料・塗料色(上塗り) |